
私が行きたくて押しかけてきた感じで、大和(奈良)へ法事へ行ってきました。母の実家な訳ですが、私にとってはお正月や夏休みや秋の柿採りに行った田舎。ディーゼル列車が通る駅は無人駅、昔は家の前に水田と池があり、その土手で蓮華の花や土筆を沢山採ったような所です。当時、お風呂は外で薪を燃やして入り、当然トイレも外(もちろん水洗ではなかった)。祖母が亡くなってからは、この家には誰も住んでいなくて、遊びに行くこともなくなりました。でも、法事で家を開けるというので、懐かしくなってど~しても行きたくなりました。旦那は一度だけ行ったことがあるけれど、ステファンは初めてだったしね。

もう行く機会も本当にないかもしれないので、写真を撮りました。法事で写真をパシャパシャとるのはさすがに気が引けたので、最後にこそ~と忍び込んでちょっとだけ。ステファンは庭の石の上をポンポンと飛んで歩いていました。以前柿の木が沢山あった裏庭で走り回り(ちなみに井戸もありました)、家の二階では、全ての部屋の電気をつけてまわり(6部屋ぐらいの和室がつながっています。いまどき家中の部屋が繋がっているのはかなり珍しいかと)、とにかく何もかもが彼にとってはとっても珍しい所だったようです。

法事が終わった後、家の裏側にある巻向遺跡へ行ってみようということになりました。卑弥呼の墓かもという説がある遺跡なのですが、行ってみたら発掘は終わって土は埋め立てられ、ただの広い原っぱでしたっ。ここは何処を掘っても何か出てくるというような所らしくて、昔母が子供の頃も庭を掘っていたら土器がでてきたらしいのですが、それを置いたらボロっと粉々になったとか。

巻向遺跡の側の神社。母や母の兄姉の子供の頃の遊び場。名前を聞いたら「しらんわ。太田のお宮さん。氏神さんや。」と言う事です。そこには大きな樫の木があって、どちらかというと私にしてみれば「となりのトトロ」にでてくる神社を少し彷彿させます。よくわからないけれど、「多分樹齢100年ぐらいかな~明治神宮が出来た頃に植わったんじゃないの?」と伯父さんは言ってました。真相の程はわかりませんが、とっても立派な樫の木です。

どれぐらい大きいかと言うと、写真に入りきらないくらい(笑)。ステファンが横に立つとこんな感じ。

昔は神社の建物の中に入れて、かくれんぼをして遊んだそうです。この神社に寄付をした人の木の看板には祖母の名前が。

ステファンが「これなあに?」と聞きました。「獅子じゃないの?」と言ったら、伯父さんが「狛犬だよ」。そうだった、そうだった。すっかり日本の文化常識に欠けてきています。

神社の横の空き地には米の籾殻の山が。ステファンはすかさず登って、靴の中は籾殻だらけ。こんな体験も珍しくて良いけれど、籾殻を蹴って撒き散らした時点で山の上から降ろされました。やっぱり田舎っていいね。
うちの母の実家がそんな感じだったのですが、去年売却しました。
ReplyDelete大きな家に育った母は、子供の頃から掃除や庭の手伝いをさせられてたいへんだったといつもこぼしていましたが、母の里帰りに付いていっただけの私はお化け屋敷のような迷路だらけの家が楽しかったけどね。
日本の古い家屋を保つのはたいへんなんだよね。
伝統的な日本家屋は温かみがあるよね。
ReplyDelete祖母の家は戦後に建て直してしまっていたし、蔵も私が物心着いた頃にはもう壊してしまっていたのでほとんど記憶に無いのだけど、いつまでも昔の温かみが残っている家って良いね。
うちの祖母の家とよく似てる~!ほんと、迷路みたいで子供の頃イトコたちと探検したり遊んだ。
ReplyDelete三つ子の魂百まで?帰巣本能?
大人になっても行ってみたくなる気持ち、分かるよ~。
ゆみかさん。田舎の家ってびっくりするほど大きいね。子供の頃から大きいなと思ったけど、実際行ってみると、ステファンには走りまわるところは沢山あるわ、すぐ見失ってしまいました。もっとステファンが私が子供の頃に体験したことをさせてあげたかったなぁ。残念です。
ReplyDeleteKYOKOさん。今でもちょっと怖いところはあるけれど、昔の家っていいね。大人になって初めて分かるありがたみ。とはいえ、そこに住むのは嫌だけど~。寒そうだし。
VANISEさん。そうそう、三つ子の魂百まで。っていうか、ステファンがこんな日本家屋に行く機会ってないだろうからさ(私が一番行ってみたかったけど)。本当なら祖母が生きていて、ステファン連れて泊りに行って、田舎暮らしを体験させてあげたかったなぁ。
何か、日本のこういう雰囲気って特別だよね。古い国の、先祖代々続く伝統的なことの数々。カナダの田舎なんて、ほんとただ自然だけがあるだだっ広い場所、という感じだもんなあ。日本の伝統的な佇まいのなかで、探検するワクワクも、子供にとっては特別だよね。きっとステちゃんの記憶に残ると思うよー。
ReplyDeleteそれにしても、もう誰も住んでいないところなのに、お庭がとってもよく手入れされていて、Feddyさん、素敵な田舎があって良いねえ。
MR.C.確かにカナダの田舎より断然日本の田舎のほうが歴史があるよね~。この年になって田舎でちょっと暮らしてみたいかも。きっとステファンに田舎暮らしをやって欲しいのかも。でも、田舎も私はもう今度いつ行けるのかわからないよ。今回で最後かもって思ってるし。寂しい~
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